3・詩編第16編

神よ、わたしをお守りください。わたしはあなたにより頼みます。
  わたしは主に言う、「あなたはわたしの主、あなたのほかにわたしの幸いはない」と。
地にある聖徒(セイト)は、すべてわたしの喜ぶすぐれた人々である。
  おおよそ、ほかの神を選ぶ者は悲しみを増す。
わたしは彼らのささげる血の灌祭(カンサイ)を注がず、
  その名を口にとなえることをしない。
主はわたしの嗣業(シギョウ)、またわしの杯にうくべきもの。
  あなたはわたしの分け前を守られる。
測(ハカ)りなわは、わたしのために好ましい所に落ちた。
  まことにわたしは良い嗣業を得た。
わたしにさとしをさずけられる主をほめまつる。
  夜はまた、わたしの心がわたしを教える。
わたしは常に主をわたしの前に置く。
 主がわたしの右にいますゆえ、わたしは動かされることはない。
このゆえに、わたしの心は楽しみ、わたしの魂は喜ぶ。わたしの身もまた安らかである。
  あなたはわたしを陰府(ヨミ)に捨ておかれず、
あなたの聖者に墓を見させられないからである。
  あなたはいのちの道をわたしに示される。あなたの前には満ちあふれる喜びがあり、
あなたの右には、とこしえにもろもろの楽しみがある。