27・詩編第90編

主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。
  山々が生まれる前から 大地が、人の世が、生み出される前から
代々とこしえに、あなたは神。
  あなたは人を塵に返し 「人の子よ、帰れ」と仰せになります。
千年といえども御目には
  昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。
あなたは眠りの中に人を漂わせ  
  朝が来れば、人は草のように移ろいます。
朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい 夕べにはしおれ、枯れていきます。
  あなたの怒りにわたしたちは絶え入り あなたの憤りに恐れます。
わたしたちの生涯は御怒りに消え去り
  人生はため息のように消えうせます。
人生の年月は七十年ほどのものです。
  健やかな人が八十年を数えても
得るところは苦労と災いにすぎません。
  瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。
御怒りの力を誰が知りえようか。
  あなたを畏れ敬うにつれて あなたの憤りをも知ることでしょう。
生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。
  主よ、帰って来てください。いつまで捨てておかれるのですか
あなたの僕らを力づけてください。
  朝にはあなたの慈しみに満ちたらせ
生涯、喜び歌い、喜び祝わせてください。
  あなたの僕らが御業を仰ぎ 子らもあたばの威光を仰ぐことができますように
わたしたちの神、主の喜びが
  わたしたちの上にありますように、わたしたちの手の働きを わたしたちのために確かなものとし
※ わたしたちの手の働きを どうか確かなものにしてください。