11・詩編第32篇

いかに幸いなことでしょう  背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
  いかに幸いなことでしょう  主に咎を赦されず、心に欺きのない人は。
わたしは黙し続けて
  絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。
御手は昼も夜もわたしの上に重く
  わたしの力は  夏の日照りにあって衰え果てました。
わたしは罪をあなたに示し
  咎を隠しませんでした。
わたしは言いました  「主にわたしの背きを告白しよう」と。
  そのとき、あなたはわたしの罪と過ちをを赦してくださいました。
あなたの慈しみに生きる人は皆  あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。
  大水が溢れ流れるときにも  その人に及ぶことは決してありません。
あなたはわたしの隠れが。苦難から守って下さる方。
  救いの喜びをもって  わたしを囲んでくださる方。
神に逆らう者は悩みが多く
  主に信頼する者は慈しみに囲まれる。
神に従う人よ、主によって喜び躍れ。
  すべて心の正しい人よ、喜びの声をあげよ。