交読文 13,詩46編

神はわれらの避け所、また力なり、
   なやめる時のいと近き助けなり。
さればたとい地はかわり、
  山は海のもなかに移るとも、我らは恐れじ。
よしその水は鳴りとどろきてさわぐとも、
   その溢れきたるによりて山はゆるぐとも何かあらん。
河あり、その流れは神の都をよろこばしめ、
   いと高き者の住みたもう聖所(セイジョ)をよろこばしむ。
神その中にいませば、都はうごかじ、
   神は朝つとにこれを助けたまわん。
もろもろの民はさわぎたち、もろもろの国はうごきたり、
   神その声をいだしたまえば、地はやがて溶けぬ。
万軍の主は我らと共なり、
   ヤコブの神はわれらの高き櫓(ヤグラ)なり。
きたりて主のみわざを見よ、
   主は多くの恐るべきことを地になしたまえり。
主は地のはてまでも戦いをやめしめ、
   弓をおり矛(ホコ)をたち、戦車(イクサグルマ)を火にて焼きたもう。
汝ら静まりて我の神たるを知れ、
   我はもろもろの国のうちにあがめられ、全地にあがめらるべし。
万軍の主は我らと共なり、
   ヤコブ゙の神はわれらの高きやぐらなり。