交読文 4 詩16編

神よ、ねがわくは我を守りたまえ、
   われ汝によりたのむ。
われ主にいえらく、汝はわが主なり、
   汝のほかにわが幸いはなしと。
地にある聖徒は、わた極めて喜ぶ勝れし者なり。
   主にかえて他神(アダシガミ)をとる者の悲しみは、いやまさん、
われ彼らがささぐる血の御酒(ミキ)をそそがず、
   その名を口にとなうることをせじ。
主は、わが嗣業(ユズリ)、またわが酒杯(サカズキ)にうくべき者なり、
   汝はわが所領(ショリョウ)を守りたまわん。
準縄(ハカリナワ)はわがために、楽しき地に落ちたり、
   うべ、われよき嗣業を得たるかな。
われは諭(サト)しをさずけたもう主を、ほめまつらん、
   夜はわが心われをおしう。
われ常に主をわが前におけり、
   主、わが右にいましませば、われ動かさるることなかるべし
このゆえにわが心は楽しみ、わが栄は喜ぶ。
   わが身もまた安きにおらん。
そは汝わが魂を、陰府(ヨミ)にすておきたまわず、
   汝の聖者を、墓のなかに朽ちしめたまわざるべければなり。
なんじ命の道を、われに示したまわん、
   汝のみまえには、道足れる喜びあり、

司会者汝の右には、もろもろの楽しみとこしえにあり。
会 衆