42 マタイ伝6章

何を食らい何を飲まんと命(イノチ)のことを思いわずらい、
  何を着んと体(カラダ)のことを思いわずらうな。
命は糧(カテ)にまさり、
  体は衣(コロモ)にまさるならずや。
空の鳥を見よ、播(マ)かず刈(カ)らず倉(クラ)に収(オサ)めず、
  しかるに汝らの天の父は、これを養いたもう。
汝らこれより遙(ハル)かにすぐるる者ならずや、
  汝らのうち誰か思いわずらいて、身の丈け一尺(イッシャク)を加え得んや。
また何ゆえ衣のことを思いわずらうや、野の百合はいかにして育つかを思え、
  労せず、つむがざるなり。
されどわれ汝に告ぐ、栄華(エイガ)を極めたるソロモンだに、
  その装(ヨソオ)いこの花の一つにも及(シ)かざりき。
今日ありて明日炉(ロ)に投げいれらるる野の草をも、
  神はかく装いたまえば、
まして汝らをや、ああ信仰のうすき者よ、
  さらば何を食らい何を飲み何を着んとて、思いわずらうな。
これみな異邦人のせつに求むるところなり、
  汝らの天の父は凡(スベ)てこれらの物の、汝らに必要なるを知りたもうなり。
まず神の国と神の義を求めよ、
  さらばすべてこれらの物は、汝らに加えらるべし。
このゆえに明日のことをおもいわずらうな、
  あすはあすみずから思いわずらわん。
司会者
会  衆  一日の苦労は一日で足れり。